迫二郎ガラス展~うつわや季器楽座~

いつもお世話になっているうつわや季器楽座さんでの作陶展

以下はうつわや季器楽座さんのサイトより
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迫二郎ガラス展
2024年6月29日(土)~7月21日(日)
月曜定休(祝祭日の際は翌日)

茨城県笠間市にて創作活動を続けるガラス作家 迫二郎氏の展覧会を開催いたします

吹きガラスの技法は紀元前に生まれ、現代に通じる技術が幾つも完成されていたと言われる。
先人達とひとくちで言い表せないほど大勢の人がガラスと言う素材に魅入られて、
美しさを競い新しい技術を生み出す事に力を尽くして来た。
そうして現代においても脈々とその技術を受け継ぎ、更に新しさを生み出そうしている作り手が
世界中に居る。
これ程までに長い歴史を持つ工芸品を他には知らない。
そのガラス工芸の世界に大きな足跡を残すひとり迫二郎。

工房を訪れる度に感じる凛とした空気。
1,000℃を超えた溶解炉の中では、溶けたガラスが美しい色をした動く塊となっている。
それはまるで作り手の情熱を映す鏡のようにも見える。
そのひと雫を吹き竿と呼ばれる一本の金属管に巻き取り、息を吹き込む。
吹き竿を通して交わされるわずか数回のやり取りで、知恵と技術、そして想いを込めてゆく。
刻々と象られてゆく様を見る度に、カタチの無い生き物が作り手に導かれて美しい姿を宿してゆくように思えて、毎回息を吞んで一心に見つめてしまう。

ひとつのカタチが完成したあとの作り手の目元にはどこか緊張が残る。
今の一連の流れと感触を次のカタチに活かす何かを探っているのだろう。
息を整え一点を見つめる目線の先には、新しいカタチが見えているのかもしれない。
ひと呼吸おいてまたあの優しい口調で語り始めてくれるのを傍らでじっと待つ時、
大切な一瞬に立ち合えた思いがしていつも感動してしまう。

夏の陽射しが良く似合う新作をご用意して、皆様のお越しをお待ちいたしております。
どうぞゆっくり過ごせるお時間を作ってお立ち寄りください。

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